log

Mint60の右側下から2列目のキーだけ挙動がおかしいのを解決した

原因推定と修理によって回復したためメモしておく。

ビルドガイドにも注釈があった

結論を先に書いておくとビルドガイドに

下から2行目(ZやNキーの行)は下記の通りLEDを実装するのですが、LEDテープにピンが刺さるとキーボードの挙動がおかしくなることがあるため、この行の突き出したピンは切っておいた方が良いです。

Mint60の組み立て手順 - ゆかりメモ

と書いてあるものにそのまま引っかかった。

Mint60の状態

f:id:udaryyyy:20190609172716j:plain

  • 外傷などなくきれいな状態。
  • LEDテープ実装済

症状

  • Mint60の右側だけ下から二行目のキーすべてが、押すことで同じ列のキーすべてを押下するような反応となる。例えば上記写真のキー配置でMを押下すると8ujmと画面上に印字される。
  • 他のキーやLEDは正常に動作する。
  • 症状が出るときと出ないときがある。
  • ファームを焼き直しても症状は変わらない。

原因推定

テスタが手元にないため推定と検証をして雑に解決していくしか手がなかった(買います)。
症状が出るときと出ないときがあることと、押されていないのに押されるキーが基盤上で縦一列に並んでいることから、一時的に何かが基盤へ接触し短絡の原因になっていると仮定。
基盤裏側を見るとLEDテープが貼付されており、ここからの短絡を想定した。
LEDテープのはんだを吸い取って取り外して一定期間利用したところ症状が改善したまま利用できたことから、LEDテープが原因と見込んだ。
このまま使ってもよいのだが、LED光らせたいという気持ちになったため対策をした。

対策1 セロハンテープで絶縁→だめだった

基盤とテープ間にセロハンテープを張り、絶縁をはかる。
f:id:udaryyyy:20190609172542j:plain
f:id:udaryyyy:20190609172553j:plain
結論からいうと、対策直後は改善したが、振動でセロハンテープに穴が開いてしまったようで1日で症状が再発した。

対策2 厚めのシリコン様テープ絶縁→いまのところ大丈夫

厚さ0.5mm程度のシリコン様素材のテープをLEDテープ裏に張って絶縁した。
f:id:udaryyyy:20190609180658j:plain
Ergo42を購入したときについてきた謎のテープを利用したが、後から確認したところ、遊舎工房で購入した際付属していたすべり止めテープだった。
弾力と厚みがあるためか、この対策をして以降症状は再発していない。
LEDテープをシリコンテープに張り付けて、シリコンテープがLEDテープより若干太くなるようにカットした。
f:id:udaryyyy:20190609180700j:plain

制作時にとれそうな対策

  • 下から二行目のパーツについては基盤に半田付けした際に基盤裏から足が出ないようにあらかじめカットして、必要に応じてマスキングテープなどで固定しながらはんだ付けを行う。
  • LEDテープの両面テープ面は等間隔に小さい穴が開いていた。ここが短絡の原因となるため、LEDテープを直接基盤に張らないことが必要かもしれない。今回みたいなシリコンテープをあらかじめ張るのも手かもしれない。

メモ

  • テスタがないといろいろと「始まらないままに終わらせなければならない」状態になるため苦しいということがわかった。
  • ビルドガイドは最初から最後まできちんと読んで考えながら作るのが基本であり一番大事なことだという教訓を得ました。

これでMint60はバリバリ使えるようになりそうなので職場でバリバリやっていきたいと思います。